スピードを出した状態で、手足を伸ばして後ろに体重移動をし、足で後輪をヘソの下辺りに押し出してやるとマニュアルが上手く行くこともある。でも、低速だと前輪が上がり切らない時の方が多い。
やっぱり手足が短い私のような日本人にはアメリカサイズの13.75" は長いのかなと最近思っていた。
ということで、チェーンステーを削って13.5" にしてみた。
■まず計算
いきなり削っても失敗するのでまず計算。
フレームの一番奥まで後輪を入れた状態で13.66"。13.5" まで短くするには0.16" 削れば良い。つまり、4mmね。
次にチェーンの計測。1コマ分を取り除いて半コマチェーンを装着するには、コマの軸から軸までなんと8mm 近づけないとならない。
まいった...。
チェーンステーを8mmも削る余地が無いっ(汗)
と思ったのもつかの間、チェーンは輪になっているので、BB軸からリアハブ軸を短くした距離の2倍が短くなるんだな。つまり、チェーンステーを4mm削れば、チェーンの長さは8mm短くなると。
よしよし、と。
■作業
ホッと安心して早速作業開始。
まずはこんな金ヤスリを用意。
そして、こんな感じで削る部分を黒く塗ってから土曜日の朝9:30スタート。
外は天気が良いが、30分もあれば削り終わって、暖かい午前中の太陽の下で遊びに行けるだろう......と思った自分が甘かった。
クロモリ、硬いっ!
右側を削るのに30分。左側も30分。微調整に1時間。全身汗だくになった。
やっぱり金ヤスリを使って削るとどうしても奇麗に削れない。下の絵の黒矢印のような突起部分が出来てしまう。これがあると後輪がそこでつっかえるので、微調整には時間がかかった。
削り終わってチェーンもお互い近づき、さて半コマをチェーンに装着しようかと思ったところ...
半コマがチェーンに入らないっ!
半コマの幅(A)が既存のチェーンの幅(B)よりも太いようだ。
まいった。折角の2時間が水の泡。
こうなれば削ってしまえと半コマの表面(C)を削った。
多少チェーンの動きがスムースでは無いが、はまったので良しとしよう。
作業が終わったのは12:00。すでに2時間半も経っていて、午後の日差しになっていた。
■インプレッション
チェーンステーが短くなって何が変わったか?
マニュアル
多少しやすくなった。13.75" 時はよっこらせという感じでマニュアルしていたのが、比較的スムースに前輪が上がり、後輪が体の下側に入ってくる。極端な話、体重を後ろに移動するだけで前輪が上がりそう。
フェイキー戻り
これは素早く回れるようになった。一番変化があった動きかな。
バニーホップ
あまり変わらないかな。
180
4mmしか短くなっていないのに回転がし易くなった感じ。
4mm短いだけで全体的にコンパクトになった感じ。長い棒を回転させるよりも短い方が速く回せるのと同じだけど、回転系トリックで4mmの差がこんなに違うように出てくるとは面白い!!